ビターは大人‼︎でも恋の味

「お先－」

放課後、奏人は一足先早く教室から出て行った。

さっきマネージャーさんから連絡が入って予定が入ったから直ぐに来てと告げられた。校門の方を見れば黒い車が１台止まってる。傍には奏人のマネージャーさんが奏人をフォローして車に押し込む。

車の扉が閉まって、直ぐ行ってしまった。

視界から車のバックが見えなくなったぐらいに、スカートのポケットに突っ込んでたスマホを取り出す。カコカコと音を立てて行ったアイツにメールを送る。

『お仕事、頑張ってね。
体崩さないように注意。』

短い文章これだけ、でも長くすれば奏人は面倒くさがって読まない。
送信ボタンを押して携帯を閉じた。

「あ、これからバイト行かないと…」

教科書やノートを鞄に詰めて忘れ物ないか確認してると携帯にバイブ音が響く。

一件のメールが届いてた、奏人からだ

『ありがと、優もバイト頑張れ。今晩そっちいく』

返信はしなかった、バイトの時間まで返信する余裕がなかったから

でも、階段から駆け降りるのスピードを速くする
今日もまた来てくれるそれでも嬉しくてたまらない

どうしてだろう、

こんな言葉だけども

嬉しくなる私は異常かな？？