ビターは大人‼︎でも恋の味

ピッ、ガコン

「売り切れじゃなくて助かったわ、」

取り出し口から買ったお茶缶を取り出して奏人は早速開けて口付ける。立ち入り禁止の屋上で奏人、巳波と私はお昼を食べ始めた。

「あ、巳波ん家の卵焼久しぶりだ」

「食べる⁇」

「うん、じゃウチのウィンナーと交換で良い⁇」

「うん」

箸でウィンナーを取って、巳波の弁当蓋の裏に置く。巳波は真っ白なご飯の上に置いてくれて早速食べた。フワフワで巳波の家の卵焼は塩の入れ具合が良い。

「もらった」

「あ、ちょ‼︎」

次に食べ掛けた唐揚げを奏人に手を掴まれて奏人の口元寄せられる。ちょ、まってそれ食べ掛け‼︎

パク

「……ご馳走さん、」

「ああ…最後の唐揚げが…」

…ん?待って食べ掛け食べたって事は、つまりその…、か…間接キス!??

「あ、着いてる」

「え?」

生温かい感触に口元の近くを舐められる感触。へ…⁇

「取れた、」

「奏人君て大胆なのか、天然なのか…」

ボンと音が出そうな程顔が熱くなる、ちょっとぉぉお…なにこのシチュ!?
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