残り10cmの恋
でも、休み時間になると、女子が集まってくるから、なかなか話すのは難しい。
モテるんだから、仕方がないんだけど、
転校してきてまだ慣れてないのに大変だなって思う。
───なかなか、話せないまま
放課後になった。
高木くん待ちの女子とかも、たくさんいて困っていたら先生が、追い出してくれて教室には私達だけになった。
ずっと、女子がいたから
スッキリした感じがする。
「女子に囲まれて疲れたりしない?」
竜が、私が聞きたかったことを聞いてくれた。
「あ、えっとね、ちょっと疲れるよ(笑)」
突然の、質問に高木くんは驚いていたけど、普通に答えてくれた。
「だよな」
「うん、だからさ、俺、皆と仲良くなりたいんだけど
なかなか休み時間話せなくて…」
え…。
びっくりした。
高木くんも、同じようなことを思っていてくれていることが嬉しかった。
「だからさ…
友達になってもらってもいい?」
「もちろんだよ!」
私は真っ先にそう言っていた。
「遥…」
ずっと黙っていた、私が突然大きな声を出したので皆びっくりしたみたいだ。
「あ、ご、ごめん…」
「「プッ…」」
私が、しおらしく座ったら、
みんなが笑いだした。
「ありがとう、遥!」
は、遥っ!!!?///
いきなり、呼び捨てで呼ばれたのでびっくりした。
あ、そっか。
遥で…って、言ったからか…。