残り10cmの恋
「輝さ、いい奴だよな」
竜が、突然言うから
びっくりした。
普段、あまり人を褒めたりしないのに(クールだから)高木くんを褒めたのは、本当に高木くんがいい人だからだと思ったから。
竜が、いい奴だよなと認めたら、もう
仲良しグループの一員みたいなものだ。
すごく、嬉しくなった。
「LINEの、私達のグループにも招待するよね?」
私達、4人は、もしものためにLINEグループを作っている。
もしものためになんて言っても、もしもの事なんてあまり起こらないから普段は、暇なときにトークしたりするぐらい。
「俺はいいよ。まあ、健とひとみもOKだろう」
「じゃあ、招待しとくね」
教室で皆でLINEと電話番号を交換したから、すぐに高木くんを招待した。
その後、帰りながら竜とは高木くんの話をしたりした。
ずっと高木くんの話をしていたのに不思議なほど、話尽きなかった。
「じゃあ、また明日」
「また明日」
家に帰ると、ちょうどLINEがきていた。