残り10cmの恋




「輝さ、いい奴だよな」



竜が、突然言うから
びっくりした。

普段、あまり人を褒めたりしないのに(クールだから)高木くんを褒めたのは、本当に高木くんがいい人だからだと思ったから。


竜が、いい奴だよなと認めたら、もう
仲良しグループの一員みたいなものだ。


すごく、嬉しくなった。


「LINEの、私達のグループにも招待するよね?」



私達、4人は、もしものためにLINEグループを作っている。

もしものためになんて言っても、もしもの事なんてあまり起こらないから普段は、暇なときにトークしたりするぐらい。


「俺はいいよ。まあ、健とひとみもOKだろう」


「じゃあ、招待しとくね」



教室で皆でLINEと電話番号を交換したから、すぐに高木くんを招待した。



その後、帰りながら竜とは高木くんの話をしたりした。


ずっと高木くんの話をしていたのに不思議なほど、話尽きなかった。





「じゃあ、また明日」


「また明日」




家に帰ると、ちょうどLINEがきていた。



< 21 / 66 >

この作品をシェア

pagetop