残り10cmの恋
「ごちそうさまー」
お兄ちゃんは、もう食べ終わったようで
ソファに座ってTVを見だした。
「ごちそうさまでしたっ」
私も食べ終わって、自分の部屋に行くことにした。
部屋に行くと、とりあえず、部屋着に着替えて
いつものように机に向かって座った。
私は、日課として
毎日、日記をつけている。
こうしていると、過去に何があったかとか
忘れられない思い出ができた時とかに
ずっと残せるし、何より自分の毎日がどんな感じに変化したのかが良く分かる。
でも、ずっと私の日記には、ほとんど変わらないようなことが書いてある。
ただ、ただ、平凡に過ごしているだけだから…。