残り10cmの恋
しばらく、店内を歩いていたけど
なかなか見つからない。
「やっぱり人生ゲームみたいなのが良いのかな?」
たまたま居合わせた健に聞いてみた。
「でも、大きいだろ」
「だよねー…」
どうしようかと話していると
ひとみが買い物カゴを持って来た。
「すごい買うね」
買い物カゴには、可愛い雑貨が
いくつか入れられてある。
「可愛いから、ついつい…」
そう言いながら舌をペロッとした
ひとみは、すごく可愛かった。
自然に、モテ仕草ができるひとみがすごい。
「ひとみは、何か見つかったか?」
健はひとみの買い物カゴの中身に呆れながらそう言った。
「あっ、そうだ。
王様カードみたいなのがあったよ」
「えっ??!」
ひとみからの、意見は期待していなかったので、私も健も驚いた。
「これ、これ」
そう言いながら、買い物カゴからトランプのようなカードを取り出した。
パッケージには、王様ゲームと書かれてあり、ルールは名前の通り
引いたトランプに書いてある命令に従って遊ぶと言うことだった。
「面白そうだね!」
「でしょう?!」
「うんっ。健はどう思う?」
「俺も、いいと思うよ」
話していると、竜と輝もやってきて
王様ゲームを見せた。
2人も、他には見つからなかったらしく
即これに決定した。