残り10cmの恋
朝4:00に起床。
制服着て、いつも下ろしているセミロングの髪の毛を頭のてっぺんで高く結ぶ。
前日に、ひとみから「ポニーテールしておいでよ」と言われたから。
いつも、下ろしているから
なんだか、変な感覚。
スースーするっていうか、なんというか…。
でも、さっぱりした感じはする。
とりあえず、ポニーテールの写メと一緒にひとみにLINEを送っておいた。
それから、数分すると返信がきた。
《可愛いっっ。やばいっ!
やっぱり、遥は可愛いわ。
これは、喜ぶね。あいつらも》
と、お世辞満載のLINEのあとに、ひとみのポニーテールの写メが、きた。
ひとみも、普段はあまり髪の毛を結ばないので、すごく新鮮な感覚。
黒い綺麗なロングヘアーがポニーテールと、よく似合っている。
それにしても、美しいなっ…。
私なんか、比べる必要がないくらい。
この、隣歩けないな…と思った。
それと同時に不安も、よぎった。
「輝も…」
輝も、好きになるんじゃないのかな?
「……………」
少しモヤモヤした気持ちで準備を続けた。