知らない私、知ってる私
「アメーリカーンジョーク!?」

「んなわけあるか!!」

ですよねーーー!!!

「なんで!?なんでなんで!?学校なんて嫌だよ!!」

「ちょっと黙れ」

「はい」

おぉ怖っ

「………梓が行きたくないのは分かってる、知ってるは」

じゃあなんでっ!

「私の話が終わるまで大人しくしていなさい!!」

っ………!!

真剣な顔をして言う母さんに反論ができなかった

「いい?これはあなたの為よ、、今までがダメだったなら、今からやり直せばいい、今から楽しい思い出を作ればいいのよ。高校は小中学とは違う、出会いがたくさん詰まってるの。出会って、傷ついて、喜んで、また出会って、その繰り返し、だけど、出会う人一人は全然違う、違う喜びや悲しみを与えてくれるの、そうやって人は成長する、梓はもっと人間を知るべきよ」

…………

「………うん」

「いってくれる?」

「………うん」

「ありがとう、明日の8時から、如月高等学校よ」

「…………うん」

私は短く返事をすると部屋に戻った

「ちょっ!梓」

母さんの止める声を無視して……
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