オレンジ
なーんて。
なんでこんな喧嘩しないといけないのー???
そんなことを思っていても口はどんどん加速していく。
あー本当、こんなの嫌だよーーーッ!!!
「お前らいい加減にしろよっ???」
本当に軽く泣きそうになった頃うるさかったのが聞こえたのか、慎吾が止めに来てくれた。
「なんだよ。どう考えたって小高がいけないだろ??」
「そんなこと無いもん。はりきりすぎなんだよ、隆也は…」
あたしは、じっと下を見た。
なんだか悲しくて。
「お前らもさ喧嘩は良いけどクラスの雰囲気壊すなよ?」
そう言った慎吾は校庭を見渡していた。
あたしも隆也も一緒になって見渡してみる。
あ……。