オレンジ


ほら、目がマジだもん。

殺される、殺されるっ・・・!!!


その場に居たあたし達のクラスは隆也の殺気に気づいて、

静かに頷きあっていた。



「ま、頑張ろうね。未来★」

「うん、そうだねえ・・・」


芽衣はあたしの元に近づき、肩を叩いて励ましてくれた。


・・・・っていうか楽しそうだった。

この裏切り者がっ!!!

芽衣は慎吾だからって・・・。



『男女2人三脚に出場する2年生は入場門まで集まってください。』


放送委員の放送があたしたちのこの空気に流れた。



隆也はみんなに向かって、


「絶対勝つぞーーー!!!」


と叫んで空高くに拳を突き上げた。


「おーー★」


みんなで笑いながら一緒になって拳を突き上げる。

そして笑いながら入場門まで走っていった。




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