オレンジ
あたしよりも前に龍也はくじを引く。
・・というかもう引いていた。
黒板を凝視して龍也がどこだかを確認。
・・・・「14」
ぼそっと呟いたあたし。
14は4列目のちょうど真ん中の席でまだ両隣空いていた。
このどっちかにあたしは入らなければ!
いざとなったら交渉でもするか(笑)
「なあ未来。なんか怖いんだけど?」
「うるさい!」
隣にいる慎吾に怖がられた。
まあ仕方ないと思うけどさ。
怖いって何よ。
「そんなに俺と離れたいの?」
そういえば1ヶ月前も言われたな、この言葉。
「別にそーいう訳じゃないけどさ。」
「あ、そう。俺は離れたいけどね。」
・・・・むかつくんですけど。