本気の恋をしようじゃないか《加筆修正版》

恵は電話に夢中で先生が見ているのに気がついてない様子だった。
「え？お前たち結局寄り戻したんだ・・・へえ～」
珍しいものを見るように恵を見る。
「はい。と言っても３ヶ月前からなんですけどね」
「へ～～３ヶ月前ね～～……え？３ヶ月前？」
先生は驚きながらまた私と恵を交互に見た。
「どういうこと？」
この目は聞きたくて仕方がない様子。思いっきり好奇心の塊だった。
私は今までの事を掻い摘んで話した。
先生はかなり驚いて、マジかマジか・・あちゃ～～と何度も言いながら話を聞いていた。

「いや……悪かったな」
話を終えると申し訳なさそうに謝った。
「謝らないでください。先生は何も悪くないです。お互いに勘違いしたままだっただけなんで」
「そうか～だったらいいけど。でも、よかったな。今度こそ幸せに　なれよ。結婚もいいもんだぞ！」
先生はにこにこしながら私の頭をわしゃわしゃした。
なつかしい・・・ってこれがそもそも勘違いの原因だったような気がするけど、と思った時だった。