本気の恋をしようじゃないか《加筆修正版》
「杏奈こっち」
恵が私の手を掴んで学校の裏手へとまわった。
そこにはテニスコートがあり、そこから校内を出入り出来る扉があった。
恵は立ち止まるとポケットから鍵らしきものをとり出し南京錠を開けた。
なんでそんな鍵を恵が持っているのかわからなくて尋ねるが、いいからいいからとしか言ってくれない。
そして恵は何も言わず私の手を引いて校舎の方へと向かった。
「ねえ、どうしたの?何かあるの?」
「ナイショ!」
ニコッと笑う恵を見てこれは何か企んでると思ったが、それ以上の事を聞いても答えてくれないことはわかったから聞くのはもう諦めた。
暫く歩くと校舎にたどり着いた。
10年ぶりの校舎は私たちが通っていた頃と変わりなく懐かしさを感じた。
職員室の横は保健室でここには扉があり体育や部活中に怪我をしたりするとここから出入りできるようになっていた。だがここも今日みたいな日ならカギがかかっているはずだ。
だが実際はカギがかかっておらず恵は当たり前のようにドアを開けた。
何で鍵が開いているの?
「靴を脱いでこのスリッパを履いて」
「え?」
下を見るとご丁寧に2組のスリッパがおいてあった。
でもこれって無断でやっていること。
私ってこの手のスリルのある事が苦手なのだ。
誰かに見つかって「誰だ!」なーんて呼び止められたりって想像するだけで怖いのだ。
今私たちのやっていることって限りなくそれに近いわけで・・・
「こんなことやっていいの?」って階段を上りながら聞いてみたが恵は大丈夫としか言わない。
本当に大丈夫?
そう思っているうちにたどり着いたのは
3階の音楽室だった。
恵が私の手を掴んで学校の裏手へとまわった。
そこにはテニスコートがあり、そこから校内を出入り出来る扉があった。
恵は立ち止まるとポケットから鍵らしきものをとり出し南京錠を開けた。
なんでそんな鍵を恵が持っているのかわからなくて尋ねるが、いいからいいからとしか言ってくれない。
そして恵は何も言わず私の手を引いて校舎の方へと向かった。
「ねえ、どうしたの?何かあるの?」
「ナイショ!」
ニコッと笑う恵を見てこれは何か企んでると思ったが、それ以上の事を聞いても答えてくれないことはわかったから聞くのはもう諦めた。
暫く歩くと校舎にたどり着いた。
10年ぶりの校舎は私たちが通っていた頃と変わりなく懐かしさを感じた。
職員室の横は保健室でここには扉があり体育や部活中に怪我をしたりするとここから出入りできるようになっていた。だがここも今日みたいな日ならカギがかかっているはずだ。
だが実際はカギがかかっておらず恵は当たり前のようにドアを開けた。
何で鍵が開いているの?
「靴を脱いでこのスリッパを履いて」
「え?」
下を見るとご丁寧に2組のスリッパがおいてあった。
でもこれって無断でやっていること。
私ってこの手のスリルのある事が苦手なのだ。
誰かに見つかって「誰だ!」なーんて呼び止められたりって想像するだけで怖いのだ。
今私たちのやっていることって限りなくそれに近いわけで・・・
「こんなことやっていいの?」って階段を上りながら聞いてみたが恵は大丈夫としか言わない。
本当に大丈夫?
そう思っているうちにたどり着いたのは
3階の音楽室だった。