本気の恋をしようじゃないか《加筆修正版》
知らない番号・・・まさか!
俺は震える指でタップした。
「もしもし!」
「・・・あっ・・・小牧さんですか?」
え?男?しかも俺の名前知ってるって
「あの・・・あなたは?」
まさか・・まさか杏奈の彼氏とか?
・・・・俺、大事な事を忘れていた。
俺に彼女がいないから勝手に杏奈も彼氏がいないと思いこんでいた。
一気に身体が凍りついた。
だが電話の向こうの声の返事は意外なものだった
「すみません。僕、さっき杏奈ちゃんと一緒に飲んでた美和の彼氏の
 浅野って言います」
「えっ?」
彼氏じゃないってわかって安堵するもののなんで電話の相手が
美和とか言った女の彼氏なのかよくわからなかった。
一気にテンションが下がった。
だがそれと同時にまだ杏奈は美和と一緒にいるのだと言う事がわかった。
「あの・・・どういう用件で?」もう付きまとうなとか、よくない事ばかりが
頭をよぎる。
だが浅野さんの口から出た言葉はこれまた意外なものだった。

「杏奈ちゃんはあなたと会って凄く動揺していました。今あなたとの過去の事を
美和が聞いているようなんだけど、もしかしたらあなたと杏奈ちゃんのいい分が食い違うのかも
って思って・・・」
「食い違う?」
確かに杏奈は俺を見て振ったのは俺みたいな事を言った。
「お互いが振られたって言っているようなのでその辺を教えていただけないかと思って」

俺は顔も見た事のない杏奈の友人の彼氏に俺と杏奈の出会いとこんな状態になったいきさつを
話し始めた。

恥ずかしさは正直なかった。
だってこれが本当に勘違いだったら・・・
もう一度杏奈を抱きしめる事が出来ると思ったから・・・・


< 124 / 124 >

ひとこと感想を投票しよう!

あなたはこの作品を・・・

と評価しました。
すべての感想数:297

この作品の感想を3つまで選択できます。

この作家の他の作品

初めて恋と知った時私の全てがあなたになる

総文字数/6,631

恋愛(純愛)16ページ

表紙を見る
あの夜身ごもったら、赤ちゃんごと御曹司に溺愛されています
  • 書籍化作品
[原題]ブルームーンに抱かれて〜名前しかしらないあなたとの一夜で身籠りました〜

総文字数/75,004

恋愛(純愛)148ページ

表紙を見る
イジワル御曹司は偽のフィアンセ様❤︎

総文字数/64,366

恋愛(純愛)103ページ

表紙を見る

この作品を見ている人にオススメ

読み込み中…

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop