本気の恋をしようじゃないか《加筆修正版》
階段の踊り場まで行くと私は動きを止めた。
「小牧君・・・話って何なの?…こういうの困るの」
「こういうのって?」
私は掴まれた手を見つめた。
「・・・誤解されて困るのは小牧君だから…」
「誤解って?」
ワントーン下がった小牧君の声が頭上から聞こえる。
ちゃんと言わなくちゃ・・・
「私みたいな可愛くない女と一緒に話をしてると他の生徒からある事ない事言噂されて困るじゃない。それに私なんかと話するよりもっとかわいい子と話す方が楽しいと・・思う」
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