本気の恋をしようじゃないか《加筆修正版》
4時限目が終わると
友達の香織(かおり)と陽菜(はるな)がいつもの様にお弁当食べようと誘ってくれた。
でも小牧君との約束があるので2人には理由を作って教室を出た。
もちろん、友達に嘘をつくのは後ろめたかったが、その一方で小牧君と一緒にいたい気持ちの方が大きかった。
教室を出る時に小牧君席に目をやると、もう彼の姿はなかった。
私はお弁当を隠すように持って小走りで3階の音楽室の隣にある準備室へと向った。
息を切らし、呼吸が乱れる。だがそれ以上に初めて2人だけで食べるお弁当にドキドキしていた。
少し警戒しながらゆっくりと戸をあけると、小牧君が窓の外を見ながら立っていた。
私が入ってきたのがわかるとうれしそうに手招きした。
こういうのに全く慣れてない私は少しおどおどしながら近づく。
「よかった。来てくれて」
「うん・・・」
もっとかわいく返事したいのにうまくいかない。
私たちは床に座るとそれぞれ弁当を食べ始めた。
私は自分で作ったお弁当。
・・・といっても昨日の残りものと冷凍食品と甘い卵焼き。
小牧君はというと・・・あれ?パン?
あまりに意外な弁当の中身に驚いた。
「いや・・・実はね、朝の部活が終わった後、辛抱たまらず早弁しちゃったんだよね。だからこれは2回目のお昼ご飯」
恥ずかしそうにパンをかじる小牧君が何だかかわいく見えた。
「いただきます」
甘い卵焼きを箸でつまんで食べようとした時だった。
「あ~~その卵焼きうまそ~~」
小牧君がパンをかじりながら顔だけ近づけて卵焼きを見つめる。
「・・・・食べる?甘いけど」
友達の香織(かおり)と陽菜(はるな)がいつもの様にお弁当食べようと誘ってくれた。
でも小牧君との約束があるので2人には理由を作って教室を出た。
もちろん、友達に嘘をつくのは後ろめたかったが、その一方で小牧君と一緒にいたい気持ちの方が大きかった。
教室を出る時に小牧君席に目をやると、もう彼の姿はなかった。
私はお弁当を隠すように持って小走りで3階の音楽室の隣にある準備室へと向った。
息を切らし、呼吸が乱れる。だがそれ以上に初めて2人だけで食べるお弁当にドキドキしていた。
少し警戒しながらゆっくりと戸をあけると、小牧君が窓の外を見ながら立っていた。
私が入ってきたのがわかるとうれしそうに手招きした。
こういうのに全く慣れてない私は少しおどおどしながら近づく。
「よかった。来てくれて」
「うん・・・」
もっとかわいく返事したいのにうまくいかない。
私たちは床に座るとそれぞれ弁当を食べ始めた。
私は自分で作ったお弁当。
・・・といっても昨日の残りものと冷凍食品と甘い卵焼き。
小牧君はというと・・・あれ?パン?
あまりに意外な弁当の中身に驚いた。
「いや・・・実はね、朝の部活が終わった後、辛抱たまらず早弁しちゃったんだよね。だからこれは2回目のお昼ご飯」
恥ずかしそうにパンをかじる小牧君が何だかかわいく見えた。
「いただきます」
甘い卵焼きを箸でつまんで食べようとした時だった。
「あ~~その卵焼きうまそ~~」
小牧君がパンをかじりながら顔だけ近づけて卵焼きを見つめる。
「・・・・食べる?甘いけど」