本気の恋をしようじゃないか《加筆修正版》
すれ違う心
12月31日と1月1日をおばあちゃんの家で過ごた。
2日の朝、友達と初詣に行くからと親に頼みこんで帰って来た。
帰る途中、車の中で小牧君にメールを入れた。
【今帰る途中、もし会えるなら会いたい】
もしかしたら既に初詣に行っているかもしれない。
それでもよかった。
だって小牧君に会えればそれでよかったのだから・・・
するとすぐに返事がきた。
【待ってる。一緒に初詣に行こう】
うれしさのあまり運転している父にもっとスピードを上げてとお願いしてしまっていた。

家に着くとすぐにメールをした。
約束の場所は私の家の近くの神社だった。
小牧君から少し遅れるとメールが来たが、それでも私はすぐに会いたくてすぐに家を出た。

時間は4時を少し過ぎた。
日も落ちてきて神社は落ち着いていた。
元々大きな神社じゃないから参拝者も地元の人ばかりだ。
隣には小さな公園があり小学校の高学年くらいの子たちが何だかバンバンと何か撃って遊んでいる様だった。
私の兄も昔はエアガンにハマって家の中でもBB弾を撃って母さんに怒られていたっけ。
私はそんな事を思い出しながら小牧君が来るのを待っていた。

5分……10分
来ない。
少し遅れるって言ってたからもうすぐかな?
待ってる時間は嫌いじゃないけど会いたい気持ちが大きくてついわがままになる。
早く会いたいな・・・
頭の中は小牧君の事でいっぱいだった。
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