本気の恋をしようじゃないか《加筆修正版》
side 杏奈
「ありがとうございました」
先生はお姫様だっこしたまま自分の車に私を乗せそのまま救急外来まで運んでくれた。
診察の結果、目に異常なかったものの目の周りが少し腫れている。
見栄えが良くないので眼帯で腫れを隠した。
「しかし・・・パンダみたいだな」
先生が私の顔を覗き込みながら笑う。
「パンダでわるーございましたね。もう、担任でしょ?もっと人を労わる様ないい方とか出来ないんですか?」
本当は感謝している。
凄い心配してくれたのは事実だから。
車に乗ると先生があっ!と声を上げた。
「おい!小牧に連絡入れておかなくていいのか?」
あっ!すっかり忘れてた。
私はバッグから携帯を取り出すと着信が5件。
どれも小牧君からだった。
でもこの姿を見せたら心配するだろうし、神社に戻ったとしても小牧君はきっといないだろう。
それより私がいないことを怒っているかもしれない。
【小牧君ごめんね。実は急用が出来て行けなくなりました。また連絡します】
メールを送るとそのまま携帯をバッグにしまった。
「いいのか電話は……」
先生が気を使ってくれたが、私は首を縦に振った。
「だってこんなパンダ顔みせたくないもん。それに心配かけたくないし、お医者さんも安静にって言ってたから・・・いいです」
暫しの沈黙の後先生は「わかった」と言い、それ以上のことは言わなかった。
先生はその後、私を家まで送り届けてくれた。
「先生!」
車に乗ろうとしていた先生を呼びとめた。
「ん?何?」
「ありがとうございました。それと・・今日の普段着の先生かっこよかったです。だからその口の悪さがなおればきっとすぐに彼女できると思いますよ」
すると先生が私の髪の毛をくしゅくしゅっと触った。
「彼氏持ちパンダに言われたくないけどな・・・かっこいいは、ありがたく受け取っとくよ。じゃあな。お大事に」
そう言って先生は車に乗り込み帰って行った。
自室に戻り携帯を確認したが小牧君からの返事はなかった。
「どっちにしろ・・・こんなパンダ目じゃ会えないよね」
返事がない事への小さな不安はあったが、今はとにかくゆっくり目を休めて早く治す事が先決だと思った。
「ありがとうございました」
先生はお姫様だっこしたまま自分の車に私を乗せそのまま救急外来まで運んでくれた。
診察の結果、目に異常なかったものの目の周りが少し腫れている。
見栄えが良くないので眼帯で腫れを隠した。
「しかし・・・パンダみたいだな」
先生が私の顔を覗き込みながら笑う。
「パンダでわるーございましたね。もう、担任でしょ?もっと人を労わる様ないい方とか出来ないんですか?」
本当は感謝している。
凄い心配してくれたのは事実だから。
車に乗ると先生があっ!と声を上げた。
「おい!小牧に連絡入れておかなくていいのか?」
あっ!すっかり忘れてた。
私はバッグから携帯を取り出すと着信が5件。
どれも小牧君からだった。
でもこの姿を見せたら心配するだろうし、神社に戻ったとしても小牧君はきっといないだろう。
それより私がいないことを怒っているかもしれない。
【小牧君ごめんね。実は急用が出来て行けなくなりました。また連絡します】
メールを送るとそのまま携帯をバッグにしまった。
「いいのか電話は……」
先生が気を使ってくれたが、私は首を縦に振った。
「だってこんなパンダ顔みせたくないもん。それに心配かけたくないし、お医者さんも安静にって言ってたから・・・いいです」
暫しの沈黙の後先生は「わかった」と言い、それ以上のことは言わなかった。
先生はその後、私を家まで送り届けてくれた。
「先生!」
車に乗ろうとしていた先生を呼びとめた。
「ん?何?」
「ありがとうございました。それと・・今日の普段着の先生かっこよかったです。だからその口の悪さがなおればきっとすぐに彼女できると思いますよ」
すると先生が私の髪の毛をくしゅくしゅっと触った。
「彼氏持ちパンダに言われたくないけどな・・・かっこいいは、ありがたく受け取っとくよ。じゃあな。お大事に」
そう言って先生は車に乗り込み帰って行った。
自室に戻り携帯を確認したが小牧君からの返事はなかった。
「どっちにしろ・・・こんなパンダ目じゃ会えないよね」
返事がない事への小さな不安はあったが、今はとにかくゆっくり目を休めて早く治す事が先決だと思った。