本気の恋をしようじゃないか《加筆修正版》
城田には出来て何で杏奈に挨拶できないんだよ。
ますます自分が情けなくなった。

しばらくするとつっちーがやってきた。
みんなが一斉に席に着く。
その時、どさくさまぎれに杏奈を見た。
彼女とは目は合わなかったものの、その表情は硬く覇気がないように見えた。
でもそうさせたのは自分なのかもしれない思うと胸が痛かった。

本当はいつまでもこんな状態でいい訳がない。
クリスマスの時の様な関係に戻りたい。
音楽準備室で一緒にお昼を食べたり、待ち合わせをして一緒に帰りたい。
俺の好きだという気持ちはずっと変わらないんだから・・・

今日は始業式のみだったから午前中で終わる。
始業式の間ずっと杏奈の事を考えてた。
学校が終わったら杏奈に話しかけようそう決めていた。
< 65 / 124 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop