本気の恋をしようじゃないか《加筆修正版》
「もしもし」
「おい!お前の靴が下駄箱にあるけどまだいるのか?」
先生とは初詣の怪我の時に何かあるといけないからと電話番号を教えていたのだ。
「……忘れ物して戻ったんです。でももう帰ります」
「おい、今どこにいるんだ?お前が教室にいるかと思って見に来たらいねーから」
「……」
「香坂?」
「…トイレですよ」
音楽準備室なんて言えなかった。
「あっ!わり~わり~気をつけて帰るんだぞ!あと…小牧と仲良くやれよ」
「……はい」
私は電話を切るとアドレス帳を開いて小牧君の電話番号とメルアドを削除した。
もう、仲良くできないだよな?と心の中でつぶやいた。
私の初恋はあっけなく終わった。
もう人を好きになるのはよそう。
そう決めたのもこの時だった。
「おい!お前の靴が下駄箱にあるけどまだいるのか?」
先生とは初詣の怪我の時に何かあるといけないからと電話番号を教えていたのだ。
「……忘れ物して戻ったんです。でももう帰ります」
「おい、今どこにいるんだ?お前が教室にいるかと思って見に来たらいねーから」
「……」
「香坂?」
「…トイレですよ」
音楽準備室なんて言えなかった。
「あっ!わり~わり~気をつけて帰るんだぞ!あと…小牧と仲良くやれよ」
「……はい」
私は電話を切るとアドレス帳を開いて小牧君の電話番号とメルアドを削除した。
もう、仲良くできないだよな?と心の中でつぶやいた。
私の初恋はあっけなく終わった。
もう人を好きになるのはよそう。
そう決めたのもこの時だった。