本気の恋をしようじゃないか《加筆修正版》
3年生になり小牧くんとはクラスが別々になった。
相変わらず小牧君はみんなの人気者だったらしい。
下級生や同級生から告白されている現場をみたという話を陽菜たちから聞いた。
あれだけカッコいいのだから驚きはしない。
一度だけ廊下から小牧君が友達と話している姿を見たが一緒に過ごした数か月はもしかしたら本当は夢だったのかもしれないって時々思う。
二人で食べた秘密の場所に行く事もなくなった。
一度も会話をすることなく私たちは卒業した。
*******************************
話終わって美和の顔を見ると美和の目から涙がこぼれていた。
「もう!美和が泣いてどうすんのよ」
美和はティッシュで涙を乱暴に拭きとった。
「だって・・・こんなの悲しすぎるしおかしいよ」
そう言われても…
もう過去の事だし元々そうなる運命だったんだって…としか言いようがなかった。
あれがきっかけで恋愛に消極的になったし小牧君にはもう二度と会いたいとは思わなくなった。
というか会うことを怖がっていた。
それなのにさっきの居酒屋での出来事を思い出すと自然と握りこぶしに力が入る。
その時別室から浅野さんが私のスマホをもって出てきた。
そしてそのスマホを私に差し出す。
「杏奈ちゃん。ちゃんと話すべきだと思うよ……小牧君が話したいって」
だが私は首を思い切り横に振った。
相変わらず小牧君はみんなの人気者だったらしい。
下級生や同級生から告白されている現場をみたという話を陽菜たちから聞いた。
あれだけカッコいいのだから驚きはしない。
一度だけ廊下から小牧君が友達と話している姿を見たが一緒に過ごした数か月はもしかしたら本当は夢だったのかもしれないって時々思う。
二人で食べた秘密の場所に行く事もなくなった。
一度も会話をすることなく私たちは卒業した。
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話終わって美和の顔を見ると美和の目から涙がこぼれていた。
「もう!美和が泣いてどうすんのよ」
美和はティッシュで涙を乱暴に拭きとった。
「だって・・・こんなの悲しすぎるしおかしいよ」
そう言われても…
もう過去の事だし元々そうなる運命だったんだって…としか言いようがなかった。
あれがきっかけで恋愛に消極的になったし小牧君にはもう二度と会いたいとは思わなくなった。
というか会うことを怖がっていた。
それなのにさっきの居酒屋での出来事を思い出すと自然と握りこぶしに力が入る。
その時別室から浅野さんが私のスマホをもって出てきた。
そしてそのスマホを私に差し出す。
「杏奈ちゃん。ちゃんと話すべきだと思うよ……小牧君が話したいって」
だが私は首を思い切り横に振った。