本気の恋をしようじゃないか《加筆修正版》

真実

車に乗る事１５分。
その間私が美和に質問をぶつけたが美和は何も答えてくれなかった。
「私に聞くな本人に聞きな」
浅野さんはただにこにこしているだけ。

待ち合わせしたのはファミレスだった。
重い足取りで店に入ると既に小牧君はコーヒーを飲んで待っていた。
服装はさっき会った時と違ってとてもカジュアルな服装だった。
Ｔシャツにネルのチェック柄のシャツ
美和たちの後ろを俯き加減で付いていく。
そして小牧君の座席をみて私は目を見開いた。
彼の座ってる長椅子に置いてあるコートの上に
私がクリスマスプレゼントに贈ったモスグリーンのマフラーがあったのだ。

まさかあの時プレゼントしたマフラーを今だにもっているなんて思ってもいなかった。
「杏奈？いつまでそこでつったってんの？あんたが座らないと私たちも座れないんだけど？」
美和の言葉で慌てて座った。

でも・・・これってどうなの？
目の前に小牧君が座っている。
そして向かい合う様に私、美和、浅野さん１対３じゃない
かなり窮屈・・・

でもすぐに帰るつもりだからいいけど・・・