結婚しても恋愛中だもん
「パパ〜おかえりゅ!」ぎゅー!
「あ〜やめ」
「ケッ‼︎ オヤジ、キモイ‼︎」
ガシッと頭を掴まれた卓ちゃん。

「父に向かって、ケッ‼︎はねぇな!」
「うるせ〜‼︎俺様は、良いんだよ!」

はぁ〜。どんどん勇くんになる…。
卓ちゃん〜。


勇くんからジャケットを受取り
ブラシをかけてハンガーにかける。

ベットに座って、
「勇くん…。あのね、私も言ってなかった事があるの。」
「何?隠れてホールケーキ食った?」
「なっ‼︎違うもん、したいけど…。」って、「そうじゃなくて、あのね。私の
お母さん、華山化粧品のお嬢様なの。
それで、お父さんは、HNA.の社長。」
お父さんが入社したときにお母さんが
部下として下について、一緒に仕事する様になって、恋愛に発展。一人娘のお母さんと結婚するという事は、
お父さんが会社を継がなければいけないと言う事。それから、たくさん努力して認めてもらい結婚したの。

私は、お母さんの力で会社に入ることは
絶対嫌だった。
立場とか、そうゆうの関係ない場所で
自分の好きなスイーツのこと仕事に
出来るって思ったから。NKに
就職したの。


「あっそう。」「驚かないの?」

「俺様が知らないと思った? 彩に出会ってどんな学生してたんだろう。とか
どんなヤツと…付き合ってきたのか、とかいろいろ考えてさ。友達の伝手で
彩の事知った。」


「誰にでも優しくて、間違った事が
大嫌いで、真っ直ぐな性格。もちろん
お嬢様だって事もでもそんなのどうでも良かった。彩そのものが好きななんだから。」

「ふふふ。2人で秘密持って、
可笑しいね。隠す事なかったんだね。」

「だな。」「さっ、飯にしよう!」
「うん!今日は、彩特製、マカロニグラタン!」「いいねぇー」






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