結婚しても恋愛中だもん

「こんにちは！お招きありがとう。」
花さんたちが我が家に来てくれた。

さっそく乾杯で、子供達は、
お肉やお野菜を焼いてもらい
「ふーふー、うまいなぁ！卓！」
「うん、うまい！へへへ」

あやめも、さやかちゃんと
お人形でお遊び。
片手てウインナーを持ち、
「おいちいー！」
「おいしいな！」

勇くんと花さんの旦那さんの太一さんは
ビールを飲みながら談笑してた。

ピンポン〜！
「は〜〜い」

「こんにちは、来ちゃいました。」
「蒼甫くん。、どうぞ！」


「こんにちは、勇さん。」
「あ〜。…。」
「蒼甫、お前、焼き担当！ほら！」
トングを渡され、
煙と格闘してる。
「ゲホゲホ…。あち〜い！」

私は、慌てて冷たいおしぼりを持って
隣へ。
「大丈夫？これ使ってね。」
「彩さん、ありがとう。」

冷たいビールを渡すと、
「車だから、ウーロン茶で。」
「ごめんね。はいどうぞ。」

「くー！！うま！」
「ふふふ。たくさん食べてね。」


少なくなった飲み物を取りに
キッチンへ。

冷蔵庫からビールやジュースを
だしてたら。

「彩さん。手伝うよ」
私の手を握り
そのまま胸の中へ引き込んだ。
「蒼甫くん…。」
「彩さんの香りだ…。やっぱ、好きです
あなたが…。」
私の頬を掌で覆い、
そっと唇が近づく。
「蒼甫…くん…だめ！だめだよ！
離して！お願い！」

「嫌だ！苦しいよ…。彩さんを想うと
どうして、人のものなんだよ！！」

怒りと、哀しみが入り混じる瞳。

「私何て、おばさんだよ。蒼甫くんには
相応しい人がいるから！」

「そんなの！居ない！！俺は…彩さんが
良いんだ！！好きなんだ！」

ぐっと、私を腕の中へ引き込んだ。

震える身体。
男の人の力に敵うはずもなく
ただ顔を背けた。