結婚しても恋愛中だもん
彩の事何も知らずに叱ってしまった。

俺のお見合いの話、周りから聞こえてくる俺の女関係の噂、
1人で苦しんで。ごめんな。
彩に会うまでの俺のして来た事、
女を感情なんか無しに、抱いて飽きれば
連絡を断つ、そんな繰り返しだった。
でも、彩、お前に出会って
人を心で愛することが自分を幸せにするって、お前に教えてもらったんだ。

俺にとって一番は彩だよ。
そばで笑っていてくれるだけで
幸せなんだ。
彩のいない世界なんて要らない…。

和樹に彩の事を頼み、一旦会社に戻った
そのまま、専務の所へ行き
お見合いの件丁重にお断りした。

必要な仕事を部下に割り振り
俺は、会社を後にした。

それからは、毎日、彩を見舞った。そのうち、彩に、
「仕事して！みんな困るでしょ！」
「勇くんちゃんとご飯食べてね。」
自分の事より、俺を気遣う。
俺は、仕事と病院の往復を繰り返す。
そんな毎日を過ごした。

今日は、彩を迎えに行く。

車をまわし彩を助手席に乗せる。
そのまま、マンションまで、
抱きかかえてエレベーターに乗り
部屋にたどり着く。
ベットに寝かせ隣に座った。
「彩、お帰り、もう、一人で抱え込まないで、不安な事があったらなんでも良い
俺に話して。そんなもん！みんな取り除いてやる。」
彩は、うん、うん、と涙を流して頷く。
優しく髪を撫でおでこにkissをした。

暫くは、会社を休んでくれるよう
話す。
かなり、拒んだがここは従わせた。
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表紙・目次

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