結婚しても恋愛中だもん
大きくて立派な旅館。
中入ると広がる全面ガラスのロビー。

中庭には、滝が流れていて水しぶきを上げている。
ちらちらと降っる雪が幻想的で

「きれ〜だねぇ〜。」由美が私の肩に手をのせて呟く。
それから、みんなを集め各自が仲居さんの案内で部屋へと分かれた。

何とか杉本君に頼んで私達3人を同室にしてもらった。だって、恋愛トークしたいじゃない‼︎

「ねぇ!さっそく大浴場行こう‼︎」
お風呂ではお湯をかけ合い大はしゃぎ。

冷たいジュースを飲みながらのひと息。

3人で部屋に向かう途中、話し声。
「課長〜!お部屋へ
行っていいですか?」
「ダメ‼︎絶対来るな‼︎ 迷惑なんだよ。
女は、彩だけだ!お前に興味ねぇ‼︎」

「…。ひどい。」泣きながら走って行く女子社員。


廊下にまわって隠れてたのに、勇くんに
見つかった。
「勇…。」「ば〜か!俺様がそんな誘いに流されるとでも思ってたのかぁ?」

クスクス笑う、由美とさくら。
「先に行ってるから、ラブラブしておいで」って…。

「勇くん。」ガシッと勇くんの胸に
とびこんだ。
湯上がりの彩、髪をあげて襟足が覗く
色っぽい…。
「彩…。浴衣すげ〜似合ってる。
今すぐしたいくらいだ。」
「いや〜ん。駄目!エッチ!」
「俺、1人部屋だよ。おいで」

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