君と春を
美月の香りがするベッドに降ろした彼女はとてもキレイで……自制しないと一気に襲ってしまいそうだった。
「ね、慎汰さん……」
ふと、名前を呼ばれる。
「なに?」
華奢な指が少し震えながら俺の唇に触れてくる。
「……慎汰さん、大好きです。すっごくすっごく大好きです。
心も身体も全部、あなたのものです。だから……残さないで、食べて下さいね。」
「………うん。俺のことしか考えられないようにたっぷり愛してあげるよ。
だから……安心して、俺に全部ちょうだい。
美月、愛してる。愛してるよ。」
そのまま俺はじっくりゆっくり大切に、美月が疲れ果てて眠ってしまうまで…美味しく彼女を味わった。
肌を重ねた美月は…一筋の涙を流し、幸せだと静かに笑った。