君と春を
過去の日
慎汰さんとホテルに泊まった翌朝、休日だったけど一緒に過ごさずに自宅マンションへ帰った。
茉莉のことを……聞かれるのが怖かった。
今日は日曜日。何処かに行こうかと言ってくれた慎汰さんの気持ちを『何だか疲れているから』そう言って、断った。
慎汰さんが心配しているのは明白で、別れ際の顔が忘れられない。
……私は、何をしているんだろう。
こんなに大事な人がいるのに、また過去に引きずられそうになっている。
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