君と春を



みつき、いきなよ。



「行くなよ。美月。」



斗真?でも私はもう優也に……



大丈夫。そいつはもう『いない』よ。



「行かないで、オレといてよ。」



そいつは『生きてない』。



でもみつきは『生きてる』よ。



「ひとりにしないで…」



優也…。



もう、くるしまないで。



生きて。



ぼくはそばにいるよ。パパもママも。



「美月…!」



いつもみつきと一緒に未来を見てる。



彼を…しんたを信じて。



もう一度生きるチャンスを……



「美月!」



優也……。



それにさ。



アイツいい男じゃん。



「みつ…」



優也……。



俺には負けるけどさ。



美味しいコーヒー入れてあげなよ。



「き……」



優也。………さよなら、優也。



だから…………………生きて。



さよなら………。



私の過去。



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