君と春を
終章



「いってきます。」

「行ってらっしゃい。」

会社へ向かう慎汰さんを玄関でお見送りするのが私の朝の日課だ。

チュッ。

ホッペにキスをするのは大好きな彼のリクエスト。

「じゃあね。」

ちゅっ。

私のおでこにキスを返すのは………

やっぱり彼のリクエストだ。



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