君と春を



ー美月だけを一生愛するよー


つい先日言われたその言葉は今でも耳に残っている。それだけでもう十分すぎるほど幸せなのに。

「……………」

嬉しさで言葉が出ない私に慎汰さんは更に言葉を付け足す。

「た・だ・し!」

「……はい?」

…ちゅっ。

突然首筋にキスを落とされてビクリとしてしまう。

「なっ!何をするんですか!?」

「ここのベッドは疲れてたり調子悪かったり、一人で寝た方がいい時用。

普段は俺のベッドだよ?

ゆっくり寝られるように、そっちもダブルベッド新調したから。いいね。」

「……それはつまり、毎日一緒に寝るってこと…ですか?」



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