君と春を
二度目の告白
倒れてしまった日以来、専務の距離が妙に近い。
仕事モードの時はピリッとしているんだけど、それ以外の接し方にちょっと困惑してしまう。
一度は拒絶したから距離をとっていたはずなのに。
残業だった日にはよく食事に誘われるようになった。
ー君の好きなものが知りたいなー
そんな台詞を臆面もなく使ってくる。
もちろん毎回断っているけれど、メゲる気配はない。
そして私は…以前のように無表情を貫けなくなってきている自分に戸惑っていた。