ヒカリ

ginger ale

「で、恵玲奈はなんで隠れて俺のギター聞いてたの?」

それは今日のことだろうか。
それとも、ずっと前からばれてたんだろうか…。

さっきから呼び捨てなのも気になるところだけど、ひとまずそれは置いておくことにする。
なんてったって、今は私の方が分が悪い。

「一週間くらい?前からいたでしょ。」

答えにつまっていると、泉水がまたくすくすと笑ってそう言った。

完全に、ばれてた…。

隠れて聞いてたことの罪悪感と、羞恥心が急に胸を締め付けた。

「恵ー玲ー奈ぁ?なんか言えばぁ?」

うつむいた私の目に、下から覗きこむように私を見る泉水がうつった。

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