ヒカリ
「恵玲奈さん?あぁ、倉橋さんですね。お待ちください。」
工房で和三盆を計っていると、お店の方から清水さんの明るい声が聞こえる。
「倉橋さん、お客様が呼んでます。」
私は、計りから目を離さずに、はいとだけ答える。
「すみません。ちょっと外します。」
エプロンをはずしながら、千香さんに声をかけると、羽二重餅を作っていた千香さんは振り向きもせずに、はいよ、と答えた。
「恵玲奈ちゃん、久しぶり。」
お店にいたのは、陶子ちゃんだった。
工房で和三盆を計っていると、お店の方から清水さんの明るい声が聞こえる。
「倉橋さん、お客様が呼んでます。」
私は、計りから目を離さずに、はいとだけ答える。
「すみません。ちょっと外します。」
エプロンをはずしながら、千香さんに声をかけると、羽二重餅を作っていた千香さんは振り向きもせずに、はいよ、と答えた。
「恵玲奈ちゃん、久しぶり。」
お店にいたのは、陶子ちゃんだった。