ヒカリ
都会の中にここだけぽつん、と残されたような大きな公園。
駅からも近く、休みの昼間ならたくさんのカップルや親子連れで賑わうこの場所も、夜には途端に寂しい場所になる。
静かな公園にチャーリーの鼻息と木の葉がこすれる音だけが聞こえる。
チャーリーを膝に乗せて、私はしばらくその音を聞いていた。
外灯のあかりがぢりっ、ぢりっと点滅を繰り返す。
チャーリーの逞しい爪が太ももに食い込んで痛い。ずっしりしたチャーリーの体重でなんだか足もしびれてきたみたい。
そろそろ行こうか、と思った時だった。
どこからともなく、ギターの音が聞こえてきた。
「…これ…モンゴリアンチョッパーズだ。」
間違いない。
高校生の頃に大好きだったインディーズバンドの楽曲を、誰かがギターで弾いている。
「…これ"上弦の月"。」
ふと目を上げると、空に浮かぶも上弦の月。
チャーリーの頭に顎を乗せて、私は目を閉じた。
この人の弾くギターの音はどうしてこんなにも透き通ってるんだろう。
上手いとか下手とか、技術的なことは私にはよくわからないけど、なんだか真っ直ぐだと思った。
真っ直ぐ、私の心に届いて突き抜けて通りすぎて行く。
まるで、雲の隙間から差し込む太陽の光みたいだ。
駅からも近く、休みの昼間ならたくさんのカップルや親子連れで賑わうこの場所も、夜には途端に寂しい場所になる。
静かな公園にチャーリーの鼻息と木の葉がこすれる音だけが聞こえる。
チャーリーを膝に乗せて、私はしばらくその音を聞いていた。
外灯のあかりがぢりっ、ぢりっと点滅を繰り返す。
チャーリーの逞しい爪が太ももに食い込んで痛い。ずっしりしたチャーリーの体重でなんだか足もしびれてきたみたい。
そろそろ行こうか、と思った時だった。
どこからともなく、ギターの音が聞こえてきた。
「…これ…モンゴリアンチョッパーズだ。」
間違いない。
高校生の頃に大好きだったインディーズバンドの楽曲を、誰かがギターで弾いている。
「…これ"上弦の月"。」
ふと目を上げると、空に浮かぶも上弦の月。
チャーリーの頭に顎を乗せて、私は目を閉じた。
この人の弾くギターの音はどうしてこんなにも透き通ってるんだろう。
上手いとか下手とか、技術的なことは私にはよくわからないけど、なんだか真っ直ぐだと思った。
真っ直ぐ、私の心に届いて突き抜けて通りすぎて行く。
まるで、雲の隙間から差し込む太陽の光みたいだ。