ヒカリ
布団に潜り込んで、ふと初めて会った日のことを思い出す。
19歳だった私は、学校にも行ってなくて、仕事やバイトもしてなくて、だからといって、いわゆる家事手伝いもしてなくて、ひとことで言うと無職だった。
まだ実家で暮らしていた私は、毎日なにをするでもなく、本を読んだり、映画を見たり、音楽を聞いたりして過ごしていた。
図書館に行こうと、駅のホームで電車を待っていた時だった。
電車から下りてきたたくさんの人を見た瞬間、急にいいようのない不安に襲われた。
『こんなにたくさんの人がいるのに、私を必要としている人は一人もいない』
『私はどうしてここにいるのだろう。なんのために。なにをするために生きているのだろう』
19歳だった私は、学校にも行ってなくて、仕事やバイトもしてなくて、だからといって、いわゆる家事手伝いもしてなくて、ひとことで言うと無職だった。
まだ実家で暮らしていた私は、毎日なにをするでもなく、本を読んだり、映画を見たり、音楽を聞いたりして過ごしていた。
図書館に行こうと、駅のホームで電車を待っていた時だった。
電車から下りてきたたくさんの人を見た瞬間、急にいいようのない不安に襲われた。
『こんなにたくさんの人がいるのに、私を必要としている人は一人もいない』
『私はどうしてここにいるのだろう。なんのために。なにをするために生きているのだろう』