ヒカリ
それから、チャーリーの夜の散歩コースに、この公園が含まれた。
含まれた、なんてもんじゃない。
この公園まで一直線で来て、彼の歌を聞いて、またすぐ帰る。
チャーリーだって満足そうだ。
ふと見ると、目を閉じて聞いていたりする。

「チャーリーもモンゴリアンチョッパーズ気に入った?」

私がそう聞くと、フガフガと鼻息を荒くしたから間違いない。

男の人はいつもバイクで来ているみたいだった。
小さいバイクがそばにとめてある。
まるで賢明な番犬みたいに、月の明かりを浴びながら、主人を静かに待っている。

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