ヒカリ
1時間ほど電車に乗って、着いたのは海のすぐ近くにある水族館だった。
結構、古くからある水族館だけど、中はきれいでイルカショーもしてるらしい。
「私、水族館、来たの初めて。」
二匹のイルカが飛び跳ねるデザインのゲートに向かう途中、私がそう言うと、泉水がえっ、と振り返った。
「恵玲奈、初めてなの?」
「そうだよ?」
「ここが、じゃなくて?」
「うん。水族館初めて。」
そんなに驚くことなのだろうか。
水族館に来たことがないのは、珍しいことなんだろうか。
そうなのかもしれない。
普通は、小さい頃に両親に連れてきてもらうとか、友だちと来たりとか彼氏と来たりするものなのかもしれない。
でも、私はない。
ないのだ。
結構、古くからある水族館だけど、中はきれいでイルカショーもしてるらしい。
「私、水族館、来たの初めて。」
二匹のイルカが飛び跳ねるデザインのゲートに向かう途中、私がそう言うと、泉水がえっ、と振り返った。
「恵玲奈、初めてなの?」
「そうだよ?」
「ここが、じゃなくて?」
「うん。水族館初めて。」
そんなに驚くことなのだろうか。
水族館に来たことがないのは、珍しいことなんだろうか。
そうなのかもしれない。
普通は、小さい頃に両親に連れてきてもらうとか、友だちと来たりとか彼氏と来たりするものなのかもしれない。
でも、私はない。
ないのだ。