ヒカリ
「千香さんてね。すごく美人なのに前歯がボロボロなの。」
夜、泉水と公園で待ち合わせをした。
私の足元には、チャーリーもいる。
水玉模様のダウンベストはチャーリーの最近のお気に入りだ。
「ボロボロ?」
「うん。最初は甘いものの食べ過ぎで虫歯になったのかと思ってたんだけど、違うんだって。」
泉水はコンビニで買ってきた肉まんを頬張りながら、じゃあなんで、と首をかしげる。
「小麦粉とか砂糖とかがね、作ってる時にどうしても前歯についちゃうんだって。マスクしてるんだけど、防ぎきれなくて歯を悪くしちゃうんだって。菓子職人の職業病だって。」
「職業病?」
「そう。職業病。」
「かっこいいな。」
泉水はそう言った。
千香さんからその話を聞いた時、私もそう思った。
それから、泉水もきっとそう言うと思った。
夜、泉水と公園で待ち合わせをした。
私の足元には、チャーリーもいる。
水玉模様のダウンベストはチャーリーの最近のお気に入りだ。
「ボロボロ?」
「うん。最初は甘いものの食べ過ぎで虫歯になったのかと思ってたんだけど、違うんだって。」
泉水はコンビニで買ってきた肉まんを頬張りながら、じゃあなんで、と首をかしげる。
「小麦粉とか砂糖とかがね、作ってる時にどうしても前歯についちゃうんだって。マスクしてるんだけど、防ぎきれなくて歯を悪くしちゃうんだって。菓子職人の職業病だって。」
「職業病?」
「そう。職業病。」
「かっこいいな。」
泉水はそう言った。
千香さんからその話を聞いた時、私もそう思った。
それから、泉水もきっとそう言うと思った。