男装騎士~あなたの笑顔護ります~



私は、身体を奮い立たせレオさまの前に立つ。
レオさまを背中に庇うようにして魔物の前に立ちふさがる。




「お前・・・」

「レオさまは、俺が守る。言ったでしょ!」




怖いけど。
逃げ出したいけど。





「貴様、邪魔をするな!」






私が間に入ったことで逆上した魔物は大きな爪を振りかざしながら襲い掛かってくる。
私は、剣を取り出し構えた。




こんなに突然実戦をすることになるなんて。




ノアとした訓練を思い出すんだ。





魔物が振り下ろしてくる手を剣で受け止める。
かなりの重さに、地面に足が食い込む。





「くっ」




ダメだ、耐え切れない!




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