男装騎士~あなたの笑顔護ります~



剣で、再び魔物の攻撃を止める。
しかし、魔物はその剣をその手で掴む。





力任せに剣を振り回され、私の身体も振り回された。






「うわっ!!!」





地面に強く体をうち付けられる。
胸を強く打ち、息が苦しい。





「貴様さえいなければ!怖いものなどなにもないのだ!」





魔物は、レオさまに立ちふさがりその大きな爪を向ける。
レオさまは、逃げようともせず、冷めた目で魔物を見上げるだけ。




諦めてる。
どうでもいいんだ。



生きることを、諦めてる。




ダメだよ。




そんなの、絶対だめだよ!





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