男装騎士~あなたの笑顔護ります~




私は、力いっぱい足を踏み出し飛び出した。
剣を拾い、力任せに魔物の身体に突き刺す。






「ぐあっ!!!」






目の前のレオさまに意識が向いていたため、私が後ろから迫ることに気づかなかったみたいだ。





剣を伝って、伝わってくる魔物を突き刺した感触。
肉を切る、感触。




ドクドクと溢れてくる血は、人間と同じ赤で。





胃の中のものが、せりあがってくる感覚にくらくらする。







「・・・はあ・・・・うっ・・・・」






剣を魔物の身体から抜くと、魔物はその場に力なく倒れた。






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