男装騎士~あなたの笑顔護ります~
やったんだ・・・。
私、この手で・・・。
ドクンドクン
頭の中に響く心臓の鼓動。
世界が、真っ暗。
「い・・・おい」
レオさまが、私を呼んでいるような気がする。
でも、膜がかかったように聞こえない。
ガクッとひざを折り、私の身体が倒れる。
それを受け止めてくれたのは・・・レオさま。
「おい、しっかりしろ」
その声にもこたえられず。
頭が、ボーッとして。
ダメだ。
なにも考えられない。