男装騎士~あなたの笑顔護ります~
地面に寝転がり上を向いて目を瞑る。
雨が顔にかかる。
こうやって目を閉じて、目を開けたらなにもかも夢だったらいいのに。
お父さんと剣道の練習をして。
おしとやかにしろとどやされて。
佳奈と他愛のないおしゃべりをして。
そんな日々に戻っていればいいのに。
ふと、顔にかかる雨が止まった。
もしかして・・・。
そんな期待を胸に目を開ける。
その先に見えたのは、レオさまの顔だった。
「レオさま・・・?」
どうしてこんなところに?
いや、本当に、なぜ。