男装騎士~あなたの笑顔護ります~
「レオさま!そんなことが許されるとお思いですか!?」
「許す許さないも、誰の許可がいる。護衛を付けたいのであろう。問題あるか?」
「ですが、護衛なら他の者に!ユキはまだ、新人です」
私の意見はそっちのけで、討論を続けるグレンとレオさま。
私はもちろん、今はグレンを応援する。
だって、レオさまの部屋で過ごすなんて・・・絶対無理だ。
男のふりにだって絶対限界が来るだろうし。
ばれたらそれこそ、私レオさまに・・・。
レオさまは、女嫌いだって言っていたもの。
「俺が決めたことだ。とやかく言われる筋合いはない」
「レオさま!」
「おい、わかったらすぐに来い」
「え、ええ!?そんな、俺!」
「なにか文句があるのか?」
「え・・・、な、ないです・・・」
レオさまの迫力に結局そう言ってしまう弱い私。
もう、絶対無理なのに。
ありえないよ!
一端の騎士が王子さまの部屋で過ごすなんて!
しかも、私は女なのよー!