男装騎士~あなたの笑顔護ります~



「レオさま!そんなことが許されるとお思いですか!?」

「許す許さないも、誰の許可がいる。護衛を付けたいのであろう。問題あるか?」

「ですが、護衛なら他の者に!ユキはまだ、新人です」





私の意見はそっちのけで、討論を続けるグレンとレオさま。
私はもちろん、今はグレンを応援する。

だって、レオさまの部屋で過ごすなんて・・・絶対無理だ。
男のふりにだって絶対限界が来るだろうし。

ばれたらそれこそ、私レオさまに・・・。


レオさまは、女嫌いだって言っていたもの。




「俺が決めたことだ。とやかく言われる筋合いはない」

「レオさま!」

「おい、わかったらすぐに来い」

「え、ええ!?そんな、俺!」

「なにか文句があるのか?」

「え・・・、な、ないです・・・」




レオさまの迫力に結局そう言ってしまう弱い私。
もう、絶対無理なのに。
ありえないよ!

一端の騎士が王子さまの部屋で過ごすなんて!




しかも、私は女なのよー!





< 134 / 616 >

この作品をシェア

pagetop