男装騎士~あなたの笑顔護ります~



私は、脱衣所でそそくさと服を脱ぎ捨てると、お風呂場の中へ。
室内風呂とはいえ、一人じゃ広すぎるくらいの大きさの浴槽。

す、すごい。
さすが一国の王子のお風呂だ。




「はぁー、あったまるー」




体を洗って、浴槽に入ると体がジーンと温もっていく。
雨ですっかり冷え切っていたから、ほんと生き返る!


浴槽は、バラの匂い。
しかも、バラの花びらまで浮いている。



これって、誰が用意してるんだろう。
メイドかな?



明日からは、私の仕事にしよう。
ここで生活させてもらうのに何もしないのは申し訳ないしね。



それにしても、レオさまはどうして私をここに呼んだんだろう。
今まで、この自室にいる時には護衛もつけていなかったってさっきグレンが教えてくれた。


一人になれる、唯一の空間なのに。
なぜ、そんな空間に私を?




それにどんな意味があるのか。






考えても、わかるわけないんだけどね。





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