男装騎士~あなたの笑顔護ります~



レオさまの気まぐれなんだろか。
それに振り回されるのは、なんか複雑。




「でも、大丈夫かなぁ・・・」




バレる危険性はかなり高い。
気を引き締めなきゃ。



私が女だって知ったら、絶対にここを追い出される。
女が大嫌いだって言うレオさま。
それが、なぜだかはわからないけど。

だからこそ、私は自分の正体を隠してまで男としてここにいるんだから。





「考えても無駄無駄。さ、でよー」





考えたってわからないことをあれこれ考えても、頭の中がパンクするだけ。
私は立ち上がると、タオルで体を拭きながら、脱衣所の扉を開いた。





「・・・・き、きぃやあああ!!!!」





その向こう側、なんとレオさまの姿が!
な、な、な、なんでこんなところにいるのよ!


慌てて扉を閉じる。




み、みられた?
ばれてない?




< 142 / 616 >

この作品をシェア

pagetop