男装騎士~あなたの笑顔護ります~
友だちから始めました
友だちになる。
そう大見得切ってあんなことを言ってしまったけど。
本当に大丈夫なの!?
一国の王子相手にそんなことを言うなんて・・・。
我ながら大ばか者だわ。
でも、言ってしまったからには仕方ない。
「・・・ねえ、レオ」
とはいえ。
「なんだ」
「暇なんだけど」
友だちといっても、だから何かをしようっていうのも変だし。
そんな事を考えていたら、レオさま・・・レオは一人読書にふけっているし。
残された私は、手持無沙汰だ。
「なぜ、俺がお前の玩具を用意してやらねばならんのだ」
「それは・・・」
だからって。
話し相手くらいになってくれたっていいでしょうに。