男装騎士~あなたの笑顔護ります~
「・・・生憎、ベッドは一つしかない」
ベッドは一つ。
そりゃ、元はレオの専用部屋なんだから当然だろう。
でも、こういう時って、そうだよね。
「じゃあ、俺がソファで寝るよ」
仮にも、レオは王子だし。
レオをソファで寝かせるわけには、いかないよね。
「そんなところで疲れが取れるのか」
「え・・・」
「言っておくが、騎士としての任務はあるんだからな」
「わかってるよ」
サボったりなんかしない。
ちゃんと働くわよ。
でも、だったらどうしろっていうのよ。
「お前も、ベッドで寝たらいい」
「・・・は!?」
「なんだ」
ちょ、正気!?