男装騎士~あなたの笑顔護ります~



「どうするのだ。お前の勝手にしろ」

「・・・う」



どうするって言われても・・・。
常識的に考えて、王子と並んで寝るなんてありえないよね。


でも、レオはそうしろっていうし。




私だって、そりゃあベッドの方が安眠できる。






「じゃあ、端っこお借りします」





端なら。
本当に隅の隅。
もうむしろ、布団なんていらない。
それでもいいから。




「明日は朝早い。寝坊すれば置いていくぞ」

「う、うん」




レオは、気にする様子もなくベッドに入ると背中を向けて横になった。
戸惑いながら私も隅っこに横になる。
なんなの、この状況。



< 155 / 616 >

この作品をシェア

pagetop